2021.12.05
溶接ヒュームは、アーク溶接をする際におこる煙で人体に悪影響を与えます。
肺線維症になってしまう可能性もあるので、しっかり対策をする必要があります。
そこで今回は、溶接ヒュームを防ぐためのマスク選びについてご紹介します。
▼溶接ヒュームを防ぐためのマスク選び
①溶接ヒュームを測定する
マスクを選ぶためには、作業中にどれくらいの溶接ヒュームが飛散しているかを知りましょう。
専用の機械を使って、実際に濃度測定をしてください。
②濃度値から要求防護係数を計算する
濃度が測定できたら、数値をもとに要求防護係数を計算します。
要求防護係数とは防護力を示す値で、どれくらいの防護力が必要かを表すことになります。
計算式は、溶接ヒューム測定値÷0.05です。
③要求防護係数を上回る防護マスクを選ぶ
マスクは通常のマスクではなく、防護マスクを選びましょう。
防護マスクには指定防護係数と呼ばれる数値があり、防護力を示します。
要求防護係数を上回る防護マスクを選ぶようにしてください。
④フィットテストをする
マスクを選び作業を始めたら、1年に1度フィットテストをしましょう。
フィットテストは、マスクに不備がないかを確認するためのものです。
万が一、不備があった場合はマスクを交換する必要があります。
▼まとめ
溶接ヒュームを防ぐためのマスクは、要求防護係数を上回る防護マスクを選びましょう。
また、常に適切なマスクを使用できているかを確認するため、年に1度フィットテストをおこなうようにしてください。
自身の身体を守るためにも、マスク選びは重要です。