2022.02.08
溶接の欠陥は、内部から生じるものと表面から生じるものがあります。
欠陥が起きてしまうと、製品としての価値がなくなってしまいます。
そこで今回は、溶接の欠陥についてご紹介します。
▼溶接の欠陥について
■ブローホール
溶接中に発生したガスが金属内に入り込んでしまい、溶接金属内に残ってしまう欠陥です。
■スラグ巻込み
溶接中に出たゴミが排除されずに、巻き込まれてしまう欠陥です。
■融合不良
金属が溶け合わず、上手く溶接できない状態です。
融合不良は、強度が下がってしまう恐れがあります。
■溶込不良
金属内部に溶けきれない部分が発生した欠陥です。
強度が低下したり、見た目が悪くなってしまいます。
■アンダーカット
溶接ビード側面が、溶接母材の表面よりもえぐられてしまった状態です。
電流を流しすぎてしまうと発生しやすくなります。
■ピット
溶接金属内に発生した気泡が、溶接ビード表面に放出されたときに穴として固まる欠陥です。
シールドガス不足や錆、水分が原因といわれています。
■オーバーラップ
母材の表面に金属が溢れ、溶かさずに冷え固まってしまった欠陥です。
電流が低かったり、溶接速度が遅いと発生してしまいます。
▼まとめ
溶接の欠陥は、内部と表面から生じるものがあり、種類はさまざまです。
全く欠陥がないものを作ることは難しいので、品質テストをクリアする必要があります。
ただ、欠陥がひどいと品質テストにクリアできなくなってしまうので、あらかじめ対策をしておく必要があります。